薬局薬剤師がコッソリ教える「便秘対策」 

創業65年の薬屋「くすりの上田」、
薬剤師の上田康晴です。

 

「子供の便秘をなんとかしたい!」
そんなお悩みの方に、便秘情報のまとめです。

 

1)便秘とは

排便は、通常は毎日あるのが健康なお通じです。

 

腸の中に便が必要以上に溜まっていると、次のような症状だあったりします。

 

・お腹が張って不快感や、痛みがある
・便が出ても、まだ便が残っている感じがある
・排便に苦痛が生じる
・コロコロの便
・お腹にガスがたまる

 

少しの排便が毎日ある方でも、お腹が張っていたり、コロコロのうんちだったりする場合は、腸内のウンチがスッキリ出ていなくて、 出口部分の便が少し押し出されて出ているにすぎません。
腸内の溜まって便によって、不快な症状や、排便の苦痛がある場合は、毎日出ていても便秘とも思われます。

 

2)子供の便秘 原因

「子供の便秘」の大きな原因は、次の3つです

 

1)食物繊維の不足

 

2)排便を我慢することによる便意の低下

 

3)これらの悪循環の繰り返し

 

その1)食物繊維の不足

子供は好き嫌いがあることが多く、1日の野菜の摂取量や、海藻の摂取量など、全体的な食物繊維の不足であることが多いです。
パン類、麺類で食事が終わる場合もあり、昔ながらの日本食で補ってきた食物繊維が必要量、摂取できていなくて子供の便秘の原因になったりします。
これは子供の便秘だけでなく、大人の便秘にも同じことが言えます。バランスの良い食事を心がけましょう。

 

その2)便意の低下

これも子供の便秘の原因に当てはまります。
子供は自宅以外の場所でウンチをすることは抵抗がある事が多く、我慢しようとします。

 

頻繁に排便の便意を我慢していると、大事なうんちを出すための信号である「便意」が弱くなっていき、便秘の原因になります。
朝に時間がなくて、便意が軽くあるのに我慢したり、保育園や学校でトイレをするのが嫌で家に帰るまでウンチを我慢することが、排便の便意を低下させてしまいます。
朝は少し時間を作り、トイレを時間を作りましょう。

 

その3)便秘の悪循環

便が腸内に滞在する場所は、大腸の部分になるのですが、大腸は水分を吸収する働きをもっています。
ですので、便が大腸に長く滞在していると、便中の水分が大腸から吸収され、バナナ状のうんちではなく、コチコチのうんちに変わってしまいます。

 

便が固くなると、出にくくなり便秘の原因となってしまいます。
そうなると、次に口から入ってきて、新しく便になったものも、腸が渋滞しているので、また固い便になり、また便秘になり、この悪循環を繰り返します。

 

また先ほど、便意を毎回我慢しすぎると、便意が低下する話をしましたが、これも便秘の悪循環になります。
便が腸に溜まっていても、便意が起こりにくくなり、便が溜まり、それがまた次の便秘の原因になります。

 

あまりにも、ひどい便秘が続いている場合は、腸の渋滞を解消するため、子供の便秘であっても、適切な便秘薬を使って、一回スッキリ出すことも大切です。

 

便秘薬を子供の便秘の対策に、使いたくない方でも、こうした場合は1度使って、スッキリさせてあげると、腸の排便力が取り戻せるキッカケにもなります。

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3)朝食後は排便のチャンス

朝食後にトイレに入る習慣をつけましょう。
朝に水や食事をとり、胃に物がやってくると胃・大腸反射が働き、便意が起こりやすくなります。
本来はこのタイミングで排便するのが理想です。

 

しっかり朝食を食べると、朝食後に便が出やすい傾向があります。
子供の便秘でお悩みの方は朝食どうされていますか?

 

簡単に菓子パンなど、少し食べさせるだけなど、食物繊維や栄養も補えません。
できれば和食中心の朝食がお勧めです。
お米にみそ汁を食べる習慣をオススメします。

 

朝に時間のない方で、朝食後に排便することができなかった場合は、昼食後や夕食後に、便意が起こる場合もあります。

 

昼食後は、幼稚園、保育園、学校にいる時なので、また我慢する場合が多くなりますので、やはり朝食後のタイミングで一度、トイレに入るクセをつけましょう。
出ないと思っても、一度トイレに入って排便を試みてみるのも有効といわれています。

 

朝起きて、体が休んでいたタイミングで、最初に口にしたタイミングが、一番便意は起こりやすいと思いますので、朝食後のトイレ時間の確保は大事にしたいです。

 

4)下剤の種類

下剤(便秘薬)には、大きく分けて2つの種類があります。
1)刺激性下剤
2)機械性下剤

 

刺激性下剤

刺激性下剤は 大腸や結腸を刺激して、便を出すタイプです。
効果は即効性ですが、習慣性(体の慣れ)があるため、常用していると量が増えやすいので注意が必要です。
また腸を刺激するため、お腹が痛くなりやすいので、子供には慎重に使わなければいけません。よく処方されるものとして、ラキソベロン、シンラック、センナ成分の薬などがあります。

 

機械性下剤

機械性下剤は、習慣性の少なく長期間の服用でも、比較的安心して使うことができます。
いろいろ種類はありますが酸化マグネシウムが有名です。

 

酸化マグネシウムは、腸管内に水分を移行させウンチを軟らかくして、大きくすることによって、 その刺激により便通を助けてくれます。

 

内服薬とは別に、浣腸も効果的です。
肛門付近の出口近くの溜まった便を出すのに有効で、即効性があります。
上手に、浣腸や便秘薬(下剤)を使って、腸内に溜まった便は一度、スッキリさせると便秘解消に効果的です。

 

下剤が不安な方には、下剤不使用の「つるっとファイバー」がオススメです。
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5)子供の便秘チェック!健康なうんちは臭くない

健康な便が出て、腸が健康だと、便やオナラの匂いはそんなに臭いものではありません。
しかし便秘があったり、食事のバランスが悪いと、腸内では発酵ではなく腐敗がおこり、便やオナラの匂いが臭いニオイになってしまいます。

 

子供のオナラや、トイレの後のニオイをチェックすることで、子供の便秘の具合や、腸の健康状態を知る目安にもなります。

 

6)子供の便秘 スッキリ出した後の対策

子供の便秘を治すためには、便秘の悪循環を逃れるために、一度スッキリ腸内を空にするまで、しっかり出すことが大事です。
ですが、便秘になりやすい生活を送っていると、結局また便秘になってしまいます。まずは、便秘しにくい生活習慣に戻していきましょう。

 

■子供の便秘対策の5つの習慣

 

≪子供の便秘対策 その1≫

1日3食バランスよく食事を食べる。特に朝食は抜かずに、しっかり食べる。

 

≪子供の便秘対策 その2≫

朝は少し早起きして、必ずトイレの時間を作るようにする。

 

≪子供の便秘対策 その3≫

>食物繊維の不足が、便秘の原因になることも多いので、子供が野菜嫌いでも、しっかり食べさせる工夫をする。

 

≪子供の便秘対策 その4≫

食事前にお菓子など間食が多いと、お腹が満たされ、しっかり食事を食べない傾向や、食事の際に好きなものしか食べず、野菜を残す傾向もあるため、間食は必要最低限にしておく。

 

≪子供の便秘対策 その5≫

乳酸菌を補うことで、腸内の善玉菌が増えてお通じを助けるので、ヨーグルトなども効果的。

まとめ

理想は「食事バランス」を整えて、排便が良くなればいいのですが、どうしても食事などの対策では限界がある方は、健康食品やサプリメントが効果的な場合もあります。
一般的な便秘薬は子供が服用不可なものが多いので、子供が飲まれても大丈夫な商品を選びましょう。

 

薬剤師の私がオススメするのは、下剤不使用の「つるっとファイバー」です。
食物繊維乳酸菌オリゴ糖が、手軽に補えます。

 

下剤は使っていないので、必ず翌日スッキリするとは限りませんが、続けていると腸の調子が良くなります。
何よりもお子様に安心して飲ませてあげる事ができます。
ぜひ、お悩みの方は試してみてくださいませ。

センナを含む下剤もは習慣性がありますので、小さな子供には控えましょう。

 

 

 

記事担当 
薬剤師:上田康晴   
・北陸大学卒業
・西能病院で経験を積む(現在退職)
・現在は「くすりの上田(管理薬剤師)」として活動

 

≪薬剤師からのアドバイス≫
子供の便秘は便意を我慢して、便秘して、胃腸反射も弱くなることが便秘の悪循環になっていきます。野菜をしっかり食べて、少しでも便意がある時はトイレに入る習慣を心掛けてくださいね!
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